注文住宅を建てる場合、工事を行う時期にも注意が必要です。
天候や気候によっては、施工に影響が出てしまうことがあります。
しかし、「いつ頃が家を建てるのに適しているのか」に関しては、様々な意見があり、適した時期を見極めることが難しくなっています。
5~7月頃の梅雨の時期は、家を建てるのに向かない時期だと言われています。
梅雨は雨が降ることが多いため、木材が直接濡れてしまったり、濡れなくても湿気を含んでしまったりする可能性が高くなります。
また注文住宅の屋根は、最後に付けられる場合が多いでしょう。
そのため建築中に床や枠組みが雨に晒されることになってしまいます。
乾燥期間を設けることで問題なく仕上げることはできますが、その分施工期間が長引いてしまうことが考えられます。
また、9~10月は台風の季節のため、梅雨と同じように天候に注意する必要があります。
梅雨・台風の時期の施工は、天候の影響で長引いてしまう場合が多いです。
注文住宅の建築には適さない時期であると言えるでしょう。
夏と冬は晴れた日が多いため、家を建てるのに適していると言えます。
特に冬は、乾燥した日が多いため木材が湿りにくい時期です。
しかし、デメリットが全くないわけではありません。
冬場の厳しい乾燥や夏場の高温は、木材・コンクリートなどのひび割れを引き起こすこともあります。
注文住宅の耐久性が低下につながることも考えられるため、コンクリート打ちなどの基礎工事には向いていません。
これらのことから、
「梅雨前に着工して夏場に施工を終える」
「10月頃に着工して冬場に施工を終える」
この2点が最適であると考えられます。
日本には四季があり、それぞれの時期でメリット・デメリットの両方があります。
どの時期に建てても、天候や気候の影響は避けられません。
それぞれの季節の特徴を踏まえて、施工の時期・期間を施工業者と相談するようにしましょう。