無料点検期間は様々

注文住宅の場合、メーカー側から無料点検を定期的に受けることも可能ですが、会社によって期間が全く異なるので、予め確認するようにしましょう。
例えば25年間の無料点検を実施されている会社もあれば、10年間のところもあります。
最近では20年間の無料点検を行うところも多くみられます。

なるべく長い無料点検を持っている方が、建った後のメンテナンスでわざわざ他業者に依頼する必要もなくなるため、無料点検期間にも注目してみましょう。

瑕疵担保責任保険

2000年に「住宅の品質確保の促進等に関する法律」が施行され、建設工事が終わってから10年間で基本構造に破損箇所が見つかった場合には無料で修理を行うことが義務付けられました。
この瑕疵担保責任保険に建設会社は必ず加入をしなければいけないのですが、加入する保険は2種類あり、会社の財政状態により使い分けができるようになっています。

・供託タイプ

施工をした件数に応じて供託金を預けておくタイプです。

・瑕疵担保責任保険

瑕疵担保責任保険を専門に扱う保険会社に保険料を支払って加入するタイプです。
保険会社は事故を未然に防ぐために工事中に現場チェックを行い、問題がないかどうかを確認します。

瑕疵担保責任保険なら第三者の目で判断を行うため、施工主も安心して依頼することができるでしょう。

保険に加入していれば確実に安心なのか

保険に加入していて注文住宅の中に傷や欠陥を発見した場合、その傷や欠陥が保証の対象に該当するかどうかをチェックしてなくてはなりません。
瑕疵といっても対象となるのは「耐震性能に関する構造耐力上主要な部分の欠陥」と、「雨水の侵入を防止する部分の欠陥」の2点となります。
つまり、耐震性能や雨漏りなどの問題が発生しない限り、保証の対象にならない可能性が高いのです。

例えば断熱工事に問題があり瑕疵保険を利用しようとしたら、保証の対象外だと言われてしまうケースがあります。
こういったケースは瑕疵保険ではなく施工業者独自のアフターサービスで賄われています。

注文住宅は保証も重要ですが、業者選びから連携をしっかり行い正しく施工してもらうことが大切なポイントと言えるでしょう。