注文住宅では好きな土地にこだわりの素材や設備を使い、建築基準法の範囲内で理想的な家を建てることができます。
人によって家のこだわりはそれぞれですが、屋上のある家に憧れる人も多いでしょう。
ここでは屋上のメリットとデメリット、どんな注文住宅に適しているかご紹介していきます。
注文住宅に屋上をつくるメリットとして、まず挙げられるのはスペースを確保できるという点です。
土地が狭く限られたスペース内でしか注文住宅を建設できないというケースでは、庭やデッキなどを設置せず、屋上に庭・デッキスペースを設けることができます。
特にガーデニングや菜園を楽しみたいという方で、土地の影響から十分なスペースを確保できないという場合は屋上を利用すると良いでしょう。
もう一つのメリットとして、隣家を気にしなくても済むという点が挙げられます。
例えばバーベキューを行おうとすると、どうしても臭いなどの影響が隣家に出てしまう可能性があります。
このことがキッカケとなり、近所付き合いが悪くなってしまうことも十分考えられるでしょう。
バーベキューは屋上で行えば隣家への影響は最小限に抑えられ、近所とのトラブルを回避することができます。
屋上があるということは屋根がない家となるので、雨漏りをしやすくなります。
雨漏りを放置すると構造にカビや腐敗が生じ、家の劣化を招いてしまう可能性もあります。
雨漏りを防ぐためには定期的な防水処理が必要なので、コストがそれなりにかかってきてしまうでしょう。
特に豪雪地帯は冬の間、雪の重みと水分がプラスされるので注意です。
メンテナンスを怠ると将来的に使用できなくなることも考えられます。
最近は木造住宅も柔らかな風合いから人気がありますが、木造住宅の場合は水の影響に弱い木材を使用するので、構造の都合で屋上は向いていません。
屋上の設置で懸念されるのは水への耐性なので、鉄筋コンクリート造の住宅が適しています。
しかし、鉄筋も水分により錆が生じ、それが家の劣化を招いてしまう恐れがあるでしょう。
必ずしも万全というわけではないので、防水施工の保証期間となる10年が経過する前に一度点検を行い、必要であればメンテナンスを行っていきましょう。